去年の6月、軽井沢に住む美津子さんからメールが来た。

とっても素敵なローズガーデンを取得したんですけど、コンサートにいらっしゃらないかしら?と。

急だったのでスケジュールが合わず、またいつかね!と断った私。

来年の6月には行けるかもしれないよ~と返事しておいた。



年が明け、今年の6月にはコンサートをすることになっていたので、会場の下見に行くことになった。

佐久平は軽井沢の隣の駅。

できるだけ安いチケットを・・・と探したら、東京駅から新幹線自由席往復+スキー場のリフト券付で5.000円という格安チケットを発見



東京駅から新幹線に乗り、佐久平へ。

駅には美津子さんがお迎えに来てくれていた。何年ぶりの再会だろう。



美津子さんとは9年前に知り合った。

「英語で歌うスタンダードボーカル」というグループレッスンを受け持っている時、生徒さんとしてやってきた。

お上品なマダムという感じの美津子さんは、その日私が選んだ課題曲を教え始めたら、泣き崩れてしまった。

訳がわからず、みんなうろたえた。

すると、美津子さんが涙の理由を語り始めた。



1年前、美津子さんの娘さんが医療事故で亡くなったんだという。

帝王切開の縫合ミスであった。あり得ないような事故。

1年間、ずっとふさぎこんでいた美津子さんは、勇気を出して習い事を始めようと思った。

娘さんが大好きだった歌を歌いたいと思い、その曲を教えてくれるところはないかと、新宿の教室にやってきたのだ。

「先生、どうしてこの曲なんですか・・・」と美津子さんは泣いた。

その日の課題曲はダイアナ・ロスの「If We Hold On Together」で、なんとなく1週間前にその曲に変えたくなって用意していた曲だった。

なんと、美津子さんが習いたいと思っていた曲がまさにそれだったというのだ。



そんな驚くような出会いの後、レッスン以外でも話をすることも多くなり、

食事もまともに取れなかった美津子さんと一緒にごはんを食べたりするようになった。

彼女の家にも遊びに行ったし、クリスマスには泊まりにも行った。

彼女が病院と医師を相手に起こした訴訟の裁判の傍聴もしたし、

彼女がボロボロの時期をずっと見てきた。

そんな付き合いをしてきた私たち。



美津子さんは、自然が大好きだったお嬢さんの遺志を継いで、緑を守るボランティアを始めた。

伐採されそうな木を守り、必要であれば移植していった。

最初は現実的じゃないと思ったけれど、それで美津子さんの気が済むなら・・・と思っていた。

しかし、その活動はどんどん有名になっていって、造園の世界でも美津子さんは一目おかれる存在となっていた。

最近では、羽田空港の第2ターミナルの中庭や、原宿おもはら村を手がけるなど、

いつの間にか手の届かないような存在へとなっていた・・・



それでも、「先生、お元気ですか?また軽井沢にいらしてくださいね。」と時々メールをくれていたので

今回のコンサートの話も持ち上がったというわけ。

美津子さんが取得したローズガーデンは、亡くなったお嬢さんが「お母さんが絶対気に入ると思うよ!」と連れて行った場所だという。

前のオーナーがいなくなり、放置されていた庭を見守り、害虫駆除なども手がけていたんだという。



これがローズガーデンの駐車場からの様子。

まるで外国に来たみたい。





カフェの中を案内された。

これが2階の様子。ここでワークショップとか、結婚式とか、いろいろできそうな感じ。





これは1階の様子。





こんなスペースもあるし





この左手はキッチンなんだけど、奥のドアから外に出ると、そこにもテーブルがあってお食事ができる。





実は、行く前にホームページを見ていたんだけど・・・

あんまり素敵な写真もなく、とってもこじんまりとした建物に見えたので

「ここでクワイア立てるのか!?」と心配していたのだった。

「美津子さん、あのホームページじゃこの良さが伝わらないよ



試食を兼ねたランチをしながら、久しぶりにたっぷりおしゃべり。

ケーキが2つあるのは・・・

イチゴのケーキはランチのデザート、

もうひとつのチーズケーキはティータイムにいただいたの。

これ、ゆずのレアチーズケーキで、とっても美味しかったよ。





あの頃、ひと口食べては「もう食べられない・・・」と言っていた美津子さんが、美味しそうにお料理を口に運んでいる姿を見て、すごくうれしくなった。

そのやつれ方はすさまじく、放っておけないほどやつれていたの。

でも、ようやく去年くらいから食事がまともに食べられるようになったんだという。

娘さんが亡くなってから10年。本当につらかったんだよね・・・



食後はお庭を回りながら、美津子さんにいろいろと解説してもらった。

いつもボケーっとしている美津子さんだけど、草木の話になると別人。

木にものぼっちゃうし、急にあちこちに目が行き始め、これはこうやって処理するように、

これはこうするときれいになる・・・と次々と指示をしていた。

あれもこれも感心するお話だったのに、全部忘れてしまったよ。もったいない。





冬の間はクローズしていて、まだオープン前なんだけど

少しずつ春の訪れを感じさせるように蕾がふくらみ、花が咲いていた。

ここには○○が咲きます・・・と説明してくれたので、なんとなくイメージもわいてきた。



私たちのコンサートは6月なので、バラがたくさん咲いて、とてもきれいだという。

コンサートとミニワークショップでもできたらなぁ~と思っている。

もちろん、みんなでランチもいただきますよ。

本格的にツアー企画をせねば。

お楽しみに



美津子さんの「しいある倶楽部」のホームページはこちらです。


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